fc2ブログ

博士の愛した数式

久々に良い本に出会ったよ。 図書館で何を探すでもなく本棚を見ていたら一冊の本が目にとまりました。「博士の愛した数式」昔、お世話になった方に薦められたことがあったのをふと思い出し借りてみたのです。 過去の事故で記憶が80分しか持たない「博士」と派遣家政婦「私」と、その息子「ルート」の三人の日常。 わずか80分しか記憶にとどめられない「博士」。しかし事故にあう前の記憶はそのままのこっている。人は記憶を蓄積し取捨選択し思い出を作り前にすすむのに「博士」はどんなに楽しいことでも、どんなに愛しい人でも必ず80分後にはリセットされてしまう。そんな「博士」に「私」と「ルート」はそのつど心を通わせる。一つ一つのエピソードが最大限その瞬間の心を通い合わせるのに、「博士」には思い出にはならない。それでもたしかに幸せな時間がこの三人には流れていた。それは数式のような不変性をもって美しい世界を形作っている。 え~と、つまり、感動したってことが言いたいのです。キュ~ンときます。私は、今までの人生で「切ない」という気持ちがいまいちよくわからなかったのですが、この作品で少しわかったような気持ちになりました。最初は恋愛ものかな?とか思ったのですがぜんぜん違いました。人を慈しむ心、まさに「愛」するということをとてもわかりやすく描いた作品だったですね。題名に「数式」とあるとおり難しい名前の数式が出てくるので数学が大嫌いな私には辛いかなとも思いましたが、どの数式も物語りに結びついていてすんなり入っていけました。中学ぐらいにこの作品があれば、もっと数が好きになっていたかもしれませんね。あと、こういう良い作品は映画化して欲しくないな~。とか思ってたらやるのね・・・。う~む・・・。 まぁ、こんな訳のわからないブログで訳のわからない説明を見るより実際に読んでみてもらいたいです。私は恥ずかしながら泣きました。
スポンサーサイト



コメントの投稿

非公開コメント

YAG(私)のTwitter
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
FC2カウンター
プロフィール

YAG(私)

Author:YAG(私)
名前はYAG(私)です。

カテゴリ
リンク
月別アーカイブ